お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

なければないで済まされる

この3連休に次兄の13回忌があるので、上京する予定だったが、先方から当方のことを心配して、行かないことになった。
それで今日は金沢に出た帰りに森八本店に寄り、せめてもの志として最中を注文し、供物に送くった。兄は生前、森八のお菓子が好きで、上京の折は羊羹を土産に欠かさなかった。甘党だった。わがは男ばかりの5人兄弟の末っ子で、いまや辛うじて生存しているのはわがだけになってしまった。

4人の兄は、辛党2人甘党2人の五分五分で、わがは両刀使いときている。そして甘党の二人の方がちょっと長生きした。辛党はけっきょく酒で身体を壊したと察している。無類の酒好きだった亡き父の血を十分に継いでいたと思う。
こういう父と兄の姿を見てきたので、わがはどちらでもこいではあるが、どちらにもしばられないできている。甘いも辛いも、なければないで済まされる。

何ごとにも何ものにも、おぼれないしばられない・・・そうありたいと願っている。