お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

御殿場邸

きのうは紫外線の話のほかに、最終回になる館の話も視聴した。講師が最後に取り上げたのは、安倍首相の祖父になる岸信介元首相の御殿場邸だった。90歳で亡くなるまで晩年をここで過ごした家で、いまは東山旧岸邸として一般公開されている。
近代数寄屋建築の祖として有名な吉田五十八晩年の作品で、そのコンセプトは政治家に最も適した館の設計だったという。

当時、政治家の家は同時に政治活動の場であった。目白御殿がいい例であるが、それを元首相が引退した75歳で建てたのは、なぜなのか・・・虎視眈々と、あわよくばの再登場を狙い、それを口にしていたともいう。識者の云うことには、たいへんバイタリティーのある人で、80過ぎても、老いた感じがなかったそう。安保騒動が盛んだったわが学生時代、その責任を取る形で、昭和35年に退陣した時は、まだ64歳だったので、その思いは強かった。
80歳を迎えて、弘法大師1150回忌(昭和59年)に納めるため、食堂のテーブルで写経をはじめ、1150巻を完成している。雑草取りも同じだったというが、始めたら最後までやり遂げる意志の強い人だった。

今日は、お年寄りに町からのクリスマスプレゼント・・・代わりに家内が、ブログを終えない中に、ペロッと平らげました。