お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

放射線の話

ものを怖がらなさ過ぎたり、怖がり過ぎたりするのはやさしいが、正当に怖がるのはなかなかむつかしい。(寺田虎彦)

今日は放射線の話だったが、講師ははじめにこの言葉を上げた。放射線についての理解を深めてほしいといいたいのだろう。
福島の原発事故以来、みなさんは確かにナーバスになったと思う。嫁などは福島産と聞いただけで、買わなかった。

福島に先にチェルノブイリがあった。比較すると福島の被ばくは10分の1といわれる。チェルノブイリでは、直後スタッフ136人が被ばくし、内即死2人、134人が急性放射線症となり、28人が死亡したという。福島では作業員167人が被ばくし、内2人が600ミリミーベルト以上、6人が250以上の放射線量を受けたが、それで死亡した人は、いまだ出ていない。
人は大地、空気中、宇宙線、食品などからつねに自然放射線を被ばくし、また医療機械のX線など人工放射線もあるので、基準値として年間総量20ミリシーベルト以下なら、怖がることはなさそう。

健康に与える被害の代表が甲状腺がんで、調査研究によると当時福島浪江町で40日間過ごした1歳児の16歳までの発症率は0.04%以下だった・・・それでも平常時の10倍。

放射線にともなうリスクは、同時に人生にともなうリスクと理解した。

今日は、お正月にいただくお菓子を買いにいってきた・・・いつもの福梅にかえて千年樹。