お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

ポグロムとシオニズム

今日は「ポグロムとシオニズム」というテーマの講義を視聴した。

恥ずかしながら、シオニズムという言葉は知っていたが、ユダヤ人迫害の言葉「ポグロム」を知らなかった。ヨーロッパにおけるユダヤ人迫害の歴史は、ナチスがあまりにも有名だが、ナチスに始まったことではなく、19世紀にロシアをはじめ、各国で反ユダヤ人主義によるポグロムが起きている。そしてまた、「屋根の上のバイオリン弾き」が、それを描いたミュージカルだったことも知らなかったから、この歳になっても、知らないことことばかりで、恥ずかしく思う。

以下およその話・・・
1894年にフランスでドレフェース事件という、ユダヤ人であるが故の事件があったという。自由の国とみなされていたフランスでさえも起きた、この迫害事件を機に、ヨーロッパのユダヤ人の間で、ユダヤ人の国を作ろうという運動が始まった。はじめは、地球上のどこでもよかったが、どうせなら祖先の地であるシオンの丘(エルサレム)にしようというのがシオニズムとなった。
ところが、はじめ、この不毛の地に、ヨーロッパから、好んで移住するユダヤ人は少なく、掛け声だけだったのが、1933年ナチスの台頭によって変わった。
ナチスに対して危機感をもったドイツ在住の、先見の明があったユダヤ人が、当時イギリスの委任統治(実質的な植民地)だったパレスチナに移住した(ナチスを信用して留まったユダヤ人は、ホロコーストに会った)。この経済面、文化面でのレベルの高いユダヤ人移民により、パレスチナの開発は進み、危機感をいだいたアラブ系住民をしのいで、1936年アラブ反乱をもとに、1948年イスラエル建国に向かった。

ポグロム(погром パグローム)とは、ロシア語で「破滅・破壊」を意味する言葉である。特定の意味が派生する場合には、加害者の如何を問わず、ユダヤ人に対し行なわれる集団的迫害行為(殺戮・略奪・破壊・差別)を言う。チェコ語には同系のポフロマ「pohroma」という言葉があり、不時の災難を意味する。
歴史的にこの語は、ユダヤ人に対して、自発的計画的に広範囲に渡って行われる暴力行為と、同様な出来事について使われる。ポグロムは標的とされた人々に対する物理的な暴力と殺戮を伴っている。

ドレフュス事件(ドレフュスじけん、仏: Affaire Dreyfus)とは、1894年にフランスで起きた、当時フランス陸軍参謀本部勤務の大尉であったユダヤ人のアルフレド・ドレフュスがスパイ容疑で逮捕された冤罪事件である。(以上ウイキペディアから引用)