お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

「ハイファに戻って」

今日はミーティングの日だったので、朝金沢に出て、終わってから県立図書館に行った。ここの駐車場は狭いが、今朝は空いていた。
何年後なのか、小立野へ移転したら、かなり遠くなるから、今のようにちょっと寄るというわけにはいかない。古い本になると、蔵書のある図書館は限られてくるので、不便になるなあ・・・

カナファーニの「ハイファに戻って」を読もうと、検索したら和訳の単行本はなく、現代アラブ小説全集というのがあって、その7巻に収められていた。1978年発行なので、38年前の本だった。
内容は、ハイファを舞台とする、パレスチナにおけるアラブ系住民の悲劇を描いた短篇小説で、あらためて、人種というのか、民族というのか、国民というのか、その違いによる人類同士、人間同士の対立の根深さを思った。
思うのは、人の怨みの恐ろしさ・・・今後も、ユダヤ人によって迫害され、土地を奪われたパレスチナ人(アラブ系住民)の怨みが消えることはないだろう。

いまわが人生を振り返って思うことは、どれだけ自分自身が人の怨みをかうことをしたかということ。もちろん人命や財産を奪ったりはしなかったものの、人の心を言葉で傷つけ、怨みをかったたことは枚挙にいとまがない。

もう人の怨みを買うようなことはしないようには・・・本音といっていい。