お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

ぐるぐる回って・・・

3月も半ばを迎えて、小学校でも卒業式が始まった。

卒業式では、たいてい学校長がはなむけの言葉を送るが、妙に70年も前に聞いた校長の話の一部が記憶に残っている。
頭が悪いのか、学校で先生から聞いて、記憶に残っている話は、ほとんどない中で、めずらしいこと。
それは終わった後の歓送会のことで、校長は黒板に山手線を描いて、今までいっしょにぐるぐる回っていたが、これからは、みな離れ離れになって、それぞれの線に乗り換え、目指す目的地に出発するという話だった。
この私は大学までぐるぐる山手線を回っていたが、大学を出てから、教育の道を選び、初めて東京を離れた。最初は、船に乗って伊豆大島へ、次に大島から東京経由で金沢に来た。
小学校の同窓生とは、卒業後会ったのは、仲の良かったKくん一人だけで、それも偶然大森駅で、着物姿だった。話をしたら、落語家の道を志しているといったが・・・それっきり。その後どうなったのか、ラジオにもテレビにも登場しなかったから、また道を変えたのかも知れない。
卒業して、この身は学校社会というレールに乗って、44年ぐるぐげる回って終着し、今は自由気まま・・・これは校長のいう通りだったと、いまさら思う。

今日の写真は、定植したエンドウ、クラブからもらったかきもち、花盛りのラッパスイセンです。