お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

記憶のミステリー

今日は一日雨、午前中は電話番に出たが、午後は予定がなかったので、テレビの録画を視た。
番組は、先日放映されたサイエンスゼロの「記憶のミステリー」・・・夜遅い番組で、10時には寝るので、視れなかった。

記憶のメカニズムについての話で、最新の脳科学の研究成果はたいへん興味深かった。記憶の中枢である海馬(タツノオトシゴに形が似ているので、ついた名前)は新しいことを一時記憶する働きをし、その記憶はリプレイされて、大脳皮質に転送される。
海馬の神経細胞の容量は少ないので、巨大な容量の大脳に送られ、長期記憶として保存される。コンピュータに似ているという。
転送は、神経新生によって可能になる。脳神経細胞は、これまで再生されないとされていたが、海馬で新しい神経細胞(ニューロン)が作られて、その働きをする。

勉強になったのは、大脳皮質への転送は、寝ているときに盛んに起きる現象なので、睡眠が大切なこと。
そして、神経新生の活性化は運動により高まること・・・年を取って、記憶障害が起きるのは、運動不足にもよるらしい。

記憶のメカニズムが物理的に解明されたことで、将来はPTSDやうつ病などに対する物理療法の可能性も生まれた。

脳研究は、科学のフロンティア・・・新しい成果を期待する。