お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

全国戦没者追悼式

全国戦没者追悼式がトップニュースで映し出された。

68年前の今日、小学5年生だった私は、学童疎開先の富山県(旧)金山村で迎えた。
正午に玉音放送があるというので、先生に連れられて、みんなで近くのラジオのある家に行った。疎開生活をしていたお寺にはラジオがなかった。

ラジオの音は雑音がひどく、放送の内容も分からなかったが、終わって、周囲の大人たちが涙をこぼしているのを見て、日本は負けたのだなと感じた。
その情景が、すぐこの前のことだったように思いだせる。

やっと東京の家に帰れたのは、10月になってからだと思う。
家に着いたら、母親が台所からそっと音もなく姿を現した。

その時の母親の顔も忘れられない。