お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

老後の生活設計

今朝玄関を出たら、ひんやりした風に乗って、花盛りの金木犀の香りが一段と匂ってきた。もう10月、そろそろ暖房器具も準備しよう。

現役だった頃、たまたま高砂大学の作文集をめくったとき、奇妙に目に付いた。
「年を取ると、寒いのと金の無いのが一番身にしみる・・・」とあった。
これが、老後のことを考えるきっかけになった。

16年前60歳で退職金が支給されたとき、大まかに老後の生活設計を考えた。資金運用の才はないので、その金を年金の積立て、保険金の先払い、預金の三つに当てた。家の借金は、すでに返済していた。

老後の生活費について、いろいろ調べた。ゆとりある生活を送るには月額38万円、地方都市だったら、35万円ほどということで、これを目安にした。

それで、公的年金だけでは満たないので、企業年金と全労済の個人年金で補足することにした。

幸いに65歳まで定年延長、その後4年間嘱託でいられ、69歳を迎えて年金生活に入った。持ち家に住み、車1台を所有し、夫婦二人の消費生活である。

現実を金銭的に見れば、もろもろの税金をちゃんと払い、けっこう多い交際費を含めて、およそ一日1万円の出費、月に30万円。

贅沢をすればきりがない、応分の生活ができればいい。その後企業年金は一時金で一括受取って、子どもの住宅資金に回した。
そして家内は自分の国民年金をがっちり貯めこんでいる。

いまは、夫の公的年金と個人年金の二つで、二人つつましく生活を送っているというわけ。