お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

ギブアンドテイク

横浜に住んでいる故次兄の3人娘がわが孫娘に今年も誕生日のプレゼントを送ってきた。彼女たちは姪に当たるわけだが、わががまだ独身で東京にいた頃、何かにつけては女の子の好きそうなものを買ってはやっていた。子どもの頃のそのことが、とても嬉しかったのだろう。成人したいまになって、わが孫にそのお返しを送ってくるのである。

父を小学2年、母を中学2年で亡くしたわがは、ほんとうに兄、兄嫁をはじめとして、数えきれないほど多くの方々の世話になってきた。それは生活全般にわたってだったが、印象深いのは、食わせてもらった、ご馳走になったことである。いろいろと他人の釜の飯を食べてきた思い出である。わが兄嫁である彼女たちの母は、とても料理が上手だった。そのご馳走のお返しが、いわば姪たちへのお土産なったわけである。
人生はギブアンドテイクだ。いまに至っても、むかし受けた恩は忘れないようにしている。