お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

まさに王様の生活

今日も一時間エアロバイクを漕いだ。今の目標は8週間の入院生活で衰弱してしまった、わが身体がどこまで元に戻れるかにある。身体には、いくら年をとっても再生する能力が備わっているといわれている。早いか遅いかの個人差はあるにしても、リハビリ次第でかなり回復するようだから、ムリはせずに、地道に努めよう・・・幸いにも頭は大丈夫だった。

入院して一週間して、胸にたまった水を抜くために管をさされ、寝たきり状態となった。しばらくして、主治医からリハビリをするかどうかただされた。即座に希望したが、一体寝たきり状態でどんなことをするのか興味もあった。
それからほとんど毎日理学療法士が病室にやってきた。まず始めたリハビリは、寝たままで足を縮めては伸ばす運動、首、肩などの筋肉ストレッチと関節の回転、そしてベッドの上で上半身だけ起きて座る。それで初めて知ったのが、座るのが疲れるということ・・・頭と上半身の重さを支える腰に、その重力がかって、筋肉が疲労する。
起きて座ると疲れるとは!そして、この世で寝たきりほど楽な状態はなく、ボタン一つ押せば、看護婦さんがやって来て、何でもしてくれる・・・まさに王様の生活をした罰をいま受けている。