今日の講義はフィンランドの話だった。
歴史上で日本と同じくロシアと二度にわたる戦争を経験した。１９３９年（昭和１４年）のロシア侵攻による冬戦争で、ロシア軍を一度は撃退したものの、２回目の攻撃でカレリア地方など奪われて１９４０年休戦した。第二次大戦では奪われたカレリア奪回をきし、ドイツと組んで、また戦ったが、結果的には敗戦し、莫大な賠償金とカレリアの領土を失った。その後ずっとソ連支配下にあったが、ソ連崩壊とともに民主国家となり、いまはＥＵの一員として、豊かな福祉国家となっている。
わが日本もロシアと二度戦った。はじめの日露戦争では勝利し、樺太の南半分ほかをえたものの、第二次大戦では、不可侵条約を無視したソ連の侵攻を受けた。その結果、米ソの密約により樺太及び千島列島を失った。現在問題になっている北方四島は、南千島列島であるため、ロシアは戦争により獲得した正当な領土であると主張している。
フィンランドも同じく大国ロシアと戦い、今日に至ったったが、小国ながら民族の誇りを失わずに再建したのはすばらしい。
