お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

レジリエンスとは

放送大学の新学期は「レジリエンスの諸相」という科目を視聴することにした。

レジリエンスとは聞きなれない言葉で、辞書では回復力、復元力とかいい、これまでは心理学用語として使われていたが、現今は新たな社会用語として登場してきた。

21世紀に入って、世界各国で大規模な自然災害が多発するようになり、温暖化による地球環境変動に対する危機感が高まってきた。東日本大震災がその典型で、こうした大災害を受けても、押しつぶされることなく、強くしなやかに立ち直っていく復興力が求められる。「災害レジリエンス」という概念が生まれた。

講師陣がはじめに掲げた実例は、モンゴルで個人、社会、生活、災害、自然、文化、歴史と・・・さまざまな課題が複雑にからみ合い凝縮していて、レジリエンスについての問題提起をした。
その一つ、モンゴルは日本と同じく活断層があり、1905年の地震では、世界一長い300キロにわたる断層が生じたという。

どんな不幸災難やつらい目にあっても、強く、しぶとく、柔軟に適応して、立ち直っていく・・・その力を個人も、社会も備えている国づくりが、この日本にも望ましい。