お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

人生は公平なり

今日のおしゃべり会で、先日読んだ清川妙さんのことを話した。
90歳にして105歳の嘉納愛子さんに会い、今後の生き方を学び、生き直したということだった。この人生に対する姿勢に感銘したからで、みなさんに紹介したかった。

その愛子さんは自分の人生を総括して「恵みの人生」としたが、子供を亡くしたという大きなマイナスと平均すると「人生は公平なり」と言い切った。

これは、わがのこれまでの人生についても言える。7歳で父、13歳で母を亡くし、しかも戦中戦後の生活困難な時代を経験して育ってきた。苦労を重ねてきたといえば、そう言えるかもしれないが、いまは、よい経験をしたとしかいいようがない。
その分、物心ともに恵まれた現在の環境に、より深く幸せを感じることができる。

いいことばかりあるのが人生ではない。病気や事故や災難にあうことは、喜ばしいことではないが、人間という、エゴイスティックな存在には、大きな目で見れば、欠かせない試金石のように思う。

昨日は大阪城の話のほかに、ダニの話をきいた。枯れ葉につくダニで、これが枯れ葉を物理的に分解し、その糞をこんどは微生物が化学的に分解して、植物が栄養を摂取できる。それを動物が食べるという・・・この自然のリサイクルに欠かせないダニ。畑ができるのも、ミミズやダニのおかげ。嫌われもののダニも、公平に存在している。