お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

宮崎学「ヤクザと日本−近代の無頼」

畑の草取りには切りがないが、一応したので、今日は放送大学へ・・・いま試験中なので、日曜日でも勉強に来ている人が多い。
こちらは試験とは関係なく、1科目視聴した後、読書して過ごした。
本は休憩室の本棚(みなさんが持ち寄った本が置いてある)から宮崎学著「ヤクザと日本−近代の無頼」(ちくま新書、2008)で、面白かった。

ヤクザの源流とするカブキ者、博徒から近代ヤクザの成立まで、その過程と変容を分析している。その中で、かって大学で教えをうけた社会学者有賀・中野教授の記述などもあって、一気に通読した。
近代ヤクザが昭和39年の暴力団全国取締によって、ほとんどが解散したのに、山口組だけが残って、いまも存続している。これは、一に三代目組長田岡一雄の優れたリーダーシップによるとしたが、その不死身の山口組も変質したと結論づけ、そこで終わっている。

社会学を齧った者として、個人としての人と集団として社会が、裏と表の二面を備えて、成り立っている事実からして、どういう形であれ、裏社会は存続すると理解している。

今日の頂き物は、M夫人からのおすそ分け・・・ホテルオークラのスープの缶詰。