日曜に放映された「臨死体験ー死ぬとき心はどうなるか」はおもしろかった。
がんを病んで死を身近に感じている立花隆氏が世界中を回って取材する。
臨死体験者に共通しているのは、光り輝く世界に入り、神聖なる存在に出会い、幸福感に満たされるという神秘体験をすること。
この臨死体験を科学的に解き明かせるのか。
いま心の問題が脳科学の研究の進歩で明らかにされつつある。死の間際に神秘体験をするように、人の脳は仕組まれているという。
果たして、だれの死もそうなのだろうか。
欲得と漁色に生きたような人が、病床に伏し、意識を失いつつも、度々の発作に見舞われて、顔は歪み、叫び声をあげて、最後はモルヒネで逝った事例を知っている。
どういう死に方をするのか、それはどう生きたにかかっていると思う・・・最後の最後に神秘体験をする人は、安らかに生き、安らかに人生を送れる人だ。