お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

心の中での戦い

畑が乾かないので、午前中は放送大学で視聴覚学習をした。受けたのは、精神疾患と色彩学の二つの講義。
精神疾患は、統合失調症と躁うつ病の話だった。

この疾患には縁があった。今思えば、高校の時は多分に躁うつ病の傾向があったし、この6月に米寿で他界した兄は統合失調症だった。

兄は4人(故人)いたが、特にこの兄のことを思うと、まことに残念でならない。

中学2年で東京幼年学校に合格し、末は大将と一家の希望の星だったが、終戦で挫折。家に帰ってから大学に行ったが、その頃から発症したよう、だんだん重症化し、幻視・幻覚が出て治療に通った。

統合失調症の発症率は7〜8%というから、かなり高い。兄は一時働けるまでに回復したが、その後また精神意欲減退で病院に逆戻りし、そのままひとりで一生を終えた。

その遺伝的要素を、少なからず自分自身の中にも感じて、これまで生きてきた。

大げさに言えば、自分自身との心の中での戦いで、それは今も続いている。