お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

遅ればせの年賀状

中高とクラスメートだったMくんから、遅ればせの年賀状をいただいた。

本年中に三度目のガン手術を受けます、とある。去年の年賀状のメモもガンのことだった。
無事であってほしい。

私たちが出た学校は、中高一貫でA組、B組の1学年2クラス80名だった。二人はA組同士で、他の級友も含め、いまでも印象深い。
彼はスポーツマンで、体力もあり、運動は何をやってもうまかった。ただ勉強はあまりしなかった。

そのわけは、近眼なのに、親がメガネを買ってくれず、黒板の字が読めなかったといっていた。
しかも、当時の席順は身長順で、ちびの私などはいつも黒板に向かって、一番前の席、上背のある彼は後方の席と決まっていた。

東京オリンピックの年に、私は一人東京を離れて金沢に来た。級友とも会う機会があまりなくなった。
彼とも卒業後会うことはなかったが、私の現役時代、家まで東京から訪ねてきてくれた。仕事で金沢まで来たと言ってたが、わざわざ私に会いに来てくれたのは、彼が二人目であった。

その晩は、二人で金沢の小料理屋で酒を酌み交わし、バーに行ってカラオケを歌い、旧交を暖めた。
その頃がハナだったと年賀状にある。

彼は東京を離れず、ずっと高級住宅地の目白台に住んでいる。
今度上京する機会があったら、今度は私が彼の家を訪ねようと思う。

それまで元気でいてほしい・・・