お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

このわた

朝雪かきしてから、センターに行って、会報の校正をした。そして、帰りに近江町に寄った。
明日上京する。持ち物が増えるが、級友のM宅へお邪魔するので、美食家のMにこのわたを買っていこうと思った。

このわたは、今が時期の能登の名産、知る人ぞ知る珍味だ。私は結婚したての時分に、金沢に住みながら、週の半分は、穴水勤務を命ぜられたことがあって、そこでこの珍味の味を知った。

時期の物だから、近江町ならどこの鮮魚屋でも置いてあると思ったが、そうでなかった。一軒の店で、プロ相手の店を教えてもらった。
市場でも、はじっこのパッとしない店だった。だいたい店に売り手がいない。しかたがないので、中に入っていって、魚をさばいている人に聞いた。

あるという、そして奥の部屋を開けて持ってきた。店頭には並べないのだ。
一瓶2,800円、安いのか、高いのか、言い値で買ってきた。

Mはもう、手術もできないというがん患者だ。きっと喜んでくれるだろう・・・