お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

最後の別れは・・・

今日の曽野綾子氏の寄稿は、友人の訃報という題で「最後の別れは」は不意に来るとうたった。

過去を思い出すと、人間の最後の別れはいつ訪れるのかわからない。知らないうちに亡くなっていたいた人も最近はいる。それを思うとほんとうは、これが最後と思って毎回分かれる方がいいのだ。 

と書いていた。

それで思い出したのは、5年間いっしょだった級友Mとの別れだった。東京で学んで、クラスで一人だけここ石川に移ったのはわがを訪ねてくれた級友は3人だけで、その一人がMだった。その晩は、懐かしくて、二人して片町を飲み歩いた。そして東京に出た時は、こちらも彼の家を訪ねた。数年後、その元気だったMががんに侵されて、末期であることを知って、再び会いに行った。
食道楽だったので、土産に近江町でも一軒しかおいてない店で手に入れたこのわたを持参した。それを大事そうにすぐ冷蔵庫に入れた。帰りに地下鉄の入り口まで、送ってくれて、互いに手を振って別れた・・・わがはいうまでもなく、彼もこれが最後と心していたと思った。
家内のおじは、やはりがんだったが、まじかを悟っていたのか、見舞の帰り際に一人一人に握手をもとめた。とてもやるせなかった。

別れは不意のほうがいい・・・