お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

病院と家とどちらがいい・・・

退院して2週間経った。家内が病院と家とどちらがいいと聞くことがある。答えるまでもないが、その決定的なキーワードは人間の自由にある。たしかに入院中の生活は、病苦を除けば、まさに王様のように思えた。一日中何もしないで、寝ているだけで、3度3度食べられ、何かしてほしかったら、真夜中でも、ベルを押せば看護婦がやってきてサービスしてくれる。何日か置きには身体を拭いてくれ、ベッドで手足や頭も洗ったりで、至れり尽くせりであった。注文をつけるとすれば、もう少し美味いものが出ればいうことなし。ただ治療のため、身体が自由に動かせないから、いわば軟禁状態であった。ちょっと動けるようになっても、今度は看護婦の目が光っているから、同じ階以外の移動は許されなかった。

そこへいくと、家はいい。はじめは息子も家内もわが車の運転をいやがったが、心配がないことが分かってからは、どこへでも行ける。好きな物が食えるし、疲れたらいつでも寝ればいい。
今日はまた、Oさん夫妻にわざわざ自宅まで見舞っていただいた。こんなまだめずらしい果物が食べられるのも、皮肉にも、病気したからだなあ・・・