お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

ライプニッツ

今日の講義はライプニッツだった。ライプニッツはイギリスのニュートンとは4歳年下になるが、ドイツの万能の天才と称されている。とくに哲学者として名高いが、数学でもニュートンに並び微積分法の祖とされている。
祖が二人いる点が面白い。当時それが話題になって、どちらが先なのか、優先権論争があったという。その論争はライプニッツはニュートンを剽窃したのではないかとの告発にはじまった。

それは微積分学に関する論文は、ニュートンが先だったが、長い間ずっと公表されなかったのに対し、ライプニッツは積極的に公表したので、知られたのが先になった。しかし、後世になってからは、ニュートンの方が有名になってしまったという。二人は同時代人であるが、互いに全く交流することなく、独自の方法で微積分学の基礎定理を発見した。現在使用されている記号はライプニッツの表記法である。
結局は、「時期は別であるが、両者共に独立して発見し、どちらも剽窃などしなかった」との判断で決着しているとのこと。

方法こそ違うが、同じ発見が時と所をかえてなされて、共に認められているのわけである。