認知症について医学的な見地からの講義を3回にわたって視聴してきたが、結論は、現時点においては、研究開発は進められいるものの、薬物療法をはじめとして根本的な治療法はないという。そして将来的にも期待できないのではないか、というのが講師の結論だった。
それで講師が推奨したのが、患者をめぐる周囲の人々、世話をする人々の対応であった。暖かい目で患者を見守り、優しく面倒をみる。そういう人間の行為がいちばん有効ではないかということである。
私的理解では、それは人の心の問題にいきつくことになる。わが夫婦は、この先どうなるのか天に任せるしかないが、いま自覚するのは、己がもっと大きい心、温かい心、思いやりのある心、きれいな心の持ち主に進化しなければと、無理な願いに煩悶している・・・現実ということだろうか。
いま、カナメモチの新葉が美しい。