お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

焼畑の話

今日は、現代人文地理で焼畑についての話を視聴した。焼畑農耕はいまもアフリカやニューギニヤ、日本でも一部で行われている。
エチオピアでのフィールドワークで研究成果を上げている講師ははじめに、焼畑を熱帯林減少の主因としたFAO(国連食糧農業機関)の主張は誤りであり、まして環境破壊に結び付けるのは大きな誤解であると述べた。
焼畑は、森や草地を伐採して1年から数年耕作した後、耕作期間より長い休閑期間をとり、自然の力によって地力を回復させる循環的(持続可能)で、しかも気候条件に適応した農法だということ。また焼かない焼畑も見られ(写真)、休閑させるのは、自然の植生遷移によって強雑草を除去する意味が大きいともいう。焼畑での収穫量は、土壌の肥沃土よりも雑草の量(少ないほどいい)に相関するとのこと。

畑をしているから、その意味がよく分かる。畑にかける労力の半分以上は雑草の除去である。マルチングという手もあるが、1年もほっといたら、もう畑はできない。寒くなっても、生長が遅くなるだけで、生えるから根気勝負・・・雑草魂とはよくいったもの。