お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

チーズとうじ虫

ミーティングが早く終わったので、帰途県立図書館に寄った。
先日放送大学の講義で取り上げられたギンスブルグ著「チーズとうじ虫」を通読した。
キリスト教世界観が支配した16世紀に、異端とされ火刑にされたメノッキオという男の話。
コペルニクスの地動説を支持して、異端とされ、火刑にされたブルーノは、歴史上よく知られているが、同じ年に処刑された。
二人は世界観も同一でないが、決定的に違うのは、ブルーノは哲学者で、修道士という支配階級に属するのに対し、メノッキオは一粉ひき屋で、いわば下層階級の人間。名なき民衆の一人であること。その歴史に登場するような人物ではない、一般庶民の事件が明らかになったのは、歴史家ギンスブルグが、秘せられていた教会の裁判記録を発掘して、著書にしたからである。
何時の時代でも、民衆の生活文化は埋もれてしまって、歴史に残らないことがほとんど・・・一人物とはいえ、それを明らかにした歴史家の多大な努力に敬意を払う。

昨日壊れた三菱製のジュースミキサーは、替刃さえあればと、ネットで探したが、さすがに無かった。
ここ2,3日肉体労働をしなかったら、便秘気味なので、今日は米ぬかをまき、来年にそなえて畑の土起こしをしました。