お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

ポップと民衆の声

今日は久しぶりに、運動をかね、放送大学へ歩いて行った。片道2.5キロほどで、いまは30分はかかるから、往復1時間の有酸素運動になる。道すがら、田んぼがきれいなので、撮った。

視聴した講義は「ポップと民衆の声」で、アメリカにおけるポピュラー音楽の話だった。音楽は大別すると、エリートのクラシックと大衆のポップといっていいだろう。そのポップを代表するのが、1930年代に生まれたアメリカのポピュラー・ミュージックで、その特徴は多様な民衆音楽(ブルース、ゴスペル、カントリー、フォーク・・・)を素材として取り入れ混淆させながら、新たな音楽を生み出したという。
そして、それを可能にしたのが、ローズベルトのニューディール政策であったというから、アメリカは進んでいた。

はじまりは、1933年、国会図書館の活動で民衆音楽の録音活動をしてぃたローマックス親子だった。当時の150キロのポータブル録音機を車につんで、収録の旅に出て、途中黒人洗濯女の歌を耳にして感動し、最も純粋な民衆の音楽は、社会の底辺にあると確信した。そして最も過酷な、社会から隔離され、労役の中で生きている囚人を刑務所に訪ねて、その歌を録音する。その囚人の中から、ポップの始祖となった二人の黒人フォークシンガーが出たというのも驚きだった。

ローマックスの残した音源が、今日のポップを開花させたという。