お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

「トルストイの大地」を観て

録画しておいたHVスペシャル「トルストイの大地」を観て、ロシア人の一面を垣間見たように思えた。

死の寸前まで、人は何のために生きるのかを追求し、理想社会の建設を目指したトルストイ。今もその精神を継承して、ロシアの大地に生きる人々の集団を作家辻井喬氏が訪ねて歩いた。

国家、教会を否定して、キリストの非暴力主義を基盤にした生活共同体、ユートピアの人々。スターリン時代に、夫が徴兵拒否をして銃殺され、残された妻や子。
今のロシアに、トルストイの精神を信じて、誠実に生きる人々がいるという事実に感動した。

ロシアといえば、芸術・科学・文化に秀でた国である一方、プーチン大統領を頂点とした軍事大国のイメージしかなかったが、どこの国の事も、民衆は民衆で理解しなければならないのだ。