お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

火の用心

今年もはや一ヶ月経って、もう2月。今日はセンターでIさんからお話を聞いた。

先月のことだったが、Iさんの家の道をへだてた向かいの家が火事を起こした。そのときの第一発見者がIさんだった。
それも、夜お風呂に入ろうとしたら、その日は、足拭きマットをたまたま置き忘れたのに気付いて、前の廊下に干してあるのを取りにいった。
そのとき外に煙が立っているのに気付いた。ゴミを燃やしているにしては、煙が大きすぎるので、不審に思って、外を見たら、向かいの家が火事。

すぐに119に電話したが、おろおろになってしまって、いろいろ聞かれても、向かいの家の名前が出てこないし、状況も答えられなかったという。おとなしい旦那も、消火器を持って、おろおろ・・・

不幸にも、火事をだした家は父親と息子の二人暮らしで、息子は会社、父親が煙に巻かれて亡くなられた。居間のストーブの熱が洗濯物に引火したらしい。

当夜は風が無かったそうだが、Iさんが早く発見したので、回りの家に類焼しなかったのが、不幸中の幸いだった。それもIさんが、たまたま足拭きマットを忘れて、取りに行ったことが、幸いしたのだ。

偶然といえば、偶然だが、ただの偶然とも思えない。

この寒いのに火を出したらたいへんだ・・・火の用心、火の用心。