お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

真平御免

今日はわが母の祥月命日で、昭和23年のわが13才の時だったから73年前のことになる。学校から帰宅したら、家の前にリアカーが一台あって、奇妙に感じた。お棺を運んできたのだった。死に際には立ちあえなかった。母はその前から座敷で病床に伏していた。死因は腸閉塞とのことで、57才での若死にだった。命を落とすことはない病で、戦後の食料難とわが家の貧乏が招いた結果と判じている。

ただ当時の平均寿命は60才ほどだったから、ちょっと早かったということになろうか。それに比べて、いまは医療技術の進歩で、事故に遭わないかぎりは、そう簡単には死ななくなった。延命治療という、俗に植物人間となって生きながらえる人がいる。その人その人だろうが、わはは真平御免だ・・・

早くも一日に播いたダイコンが芽を吹いた。