お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

誕生日

今日は85歳の誕生日なので、お礼参りに盆参をかねて墓参した。そして帰りにショートケーキを二つ買って、家内と祝った。

思えば、よくこれまで長生きできた。5人息子の最後として生まれた。父59歳、母43歳のときの子で、病み上がりの父、母乳の枯れつきた母に育てられた。ミルク代が追い付かず、重湯を飲ませたともいう。兄弟の中ではいちばんちびの小男で、身体も力も弱く、だれにもかなわなかった。しかも育ち盛りの少年の頃は食糧難時代でろくなものしか食べられなかった。

それが男の平均寿命をクリアして、曲がりなりにも自立して生活している。それというのも医術が進歩し、十分に栄養が摂れ、生活が保障されている福祉社会に全面的にバックアップしてもらえているからであろ・・・さらに加えれば、よき伴侶に恵まれたことと、入歯に負うことが大である。