お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

雪の夢を見た

昨日今日と雪で、そのせいなのか、雪の夢を見た。それもかって入試で東京へ出張した時のシーンのように思える。もう30年も前の前のことになる。

現役時代は学校勤めだったので、入学試験の時期になると、決まったように責任者として地方会場での入試に行かされた。ほとんどが大阪だったが、この年急きょ東京に回された。そして、めずらしくも雪にあったのである。入試は終了とともに、担当者全員すぐ羽田に向かい、その晩の飛行機で、答案を持参し、金沢に帰らなければならない。不運にも飛行機には乗ったものの、雪のため飛行できずに、全員降ろされたのである。けっきょく、また東京で一泊して翌日帰宅したが、入試ではいちばん辛い経験をしたのである。
30年も経った、その記憶がいまだ消えずに、夢になって出てくる。それだけ心の深層に焼き付ているのだろう。こんな夢を見ると、人は知らず、わがはまことに因果な男だと思わざるをえない・・・もういやな思い出はすべて忘れたいが、いまも心が貧しく、汚く、この雪のようにはきれいになれない。