お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

牡丹騒動

Sさんの畑に咲いている牡丹がきれいなので、一枝いただいた。何でも能登へ旧家の解体工事に行ったとき、いただいてきたそうで、もう100年は経っているだろうという。残念ながら、大雪で枝が折れ、小さくなってしまった。

隣家のご主人M氏が健在だった頃のことだが、牡丹やシャクヤクの鉢物を集めて、楽しんでいた。ところが亡くなってからは、隣は空き家になってしまい、だれも世話をしなかったので、次々に枯れていった。それでも、牡丹の一鉢が辛うじて残っていた。

昨日のこと、近所のT夫人が前から目をつけていたらしく、放置されたままの鉢を、所有者M夫人の了解なしに、持って行かれた。それを家内がM夫人に伝えた。(家内は自分も欲しかったが、それを言い出せなかった。)M夫人からの返事は、嫁いだ娘が「お父さんの形見の鉢」だからほしいと言い出したとのこと。
牡丹の一鉢はT夫人から取り戻されて、所有者の手に戻ったわけだが、疑問が残こる。

そんなに大切な鉢なら、なぜ何年も無人の空き家に置いたまま、ネグレクトしていたのか・・・