お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

小津映画をみて

寒くなって、畑ができなくなってから、この所運動不足になっている。うっすら汗をかくような運動が、週3回は必要といわれるが、火曜にボウリングをするだけなので、当然だろう。

今日は、冬場の運動のために備えたエアロバイクをこいで補うことにした。エアロバイクはいつでもすぐにできるように、2階の寝室に置いてある。購入したのは、だいぶ前なので、脈拍を計る計器はダメになってしまったが、十分使える。
ただこぐだけでは、続かないので、いつもテレビの録画を見ながらする。今日は、先週放映された小津映画のまだ見てない「麦秋」・・・昭和26年公開のモノクロ。
原節子主演で、笠智衆、佐野周二、東山千栄子、淡島千景など・・・小津監督好みの、懐かしい顔ぶれ。

北鎌倉に住む、当時はどこにでもあった一家族の物語だったが、ラストシーンに同感した。
子どもが独立して、二人して故郷に帰った老夫婦が麦畑を眺めながら、「今がいちばん幸せ」とつぶやく・・・日本映画の代表は黒沢映画ではなく、平凡な人間生活の奥底をつく小津映画であることに、改めて納得した。