お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

自分史20

山形の進学説明会に参加したことが縁になって、Oくんが入学してきた。不慣れな金沢での学生生活の相談相手になった。
そのOくんが、たまたま交通事故に遭って、その処理にあたったこともあって、それからサクランボの時期になると、親御さんが毎年おいしい佐藤錦をひと箱送ってくるようになった。あっという間に4年経って、無事卒業を迎え、Oくんは地元山形の建設会社にUターンした。
もうそれで、縁はなくなったと思いきや、その後も時期が来るとサクランボが送られてきた。こちらは、おかげさまで、おいしい思いをさせていただいた。
ただ貰いもできないので、Oくんの結婚や長子の誕生のときなどには、お祝いをした。

最後はこちらから辞退を申し出たが、大した世話もしなかったのに、親御さんの義理堅さには感服した。
もう何十年も経つが、いまも本人と親御さんは、忘れず毎年年賀状を送ってこられる。

世の中、何か人の世話になると、お礼をするものだが、それもたいていは一回限りで、余程のことでなければ、それっきりである。

この親御さんに倣って、私は、かって学生時代にたいへん世話になった、元はと言えば他人の兄嫁に、盆暮れの機会には贈り物をすることにしている。

ゴボウを初めて作ることにした。芽は出たが・・・