お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

年度とは・・・

今日視聴した西洋史の講義は、時間観念についての話だった。時計といえば、いまはスイスと日本だが、最初はやはりイギリスだった。

最初の正確な時計は、18世紀にジョン・ハリソンという人が、海軍の要請で発明した機械式ゼンマイのクロノメーターで、19世紀にはいってから、懐中時計が富裕層に普及したとのこと。

そのイギリスが一歩遅れたのが、世界暦であるグレゴリオ暦の採用で、1752年のことだった。その年のユリウス暦3月25日を、新たにグリゴレオ暦1月1日にした。
その結果、社会で何がおきたか、財政のベースになる1年の区切りが、1月から始まって12月で終わっていたのを産業界の主張で、納税の義務を負う1年の期間を4月から翌年の3月に変えたとのこと・・・新たに年度という観念が生まれた。

長い間、1年の始まりとは一致しない、年度という時間観念を不思議に思っていたが、日本はイギリスの制度をそのまま習ったから、それがいまに至っているという話でした。

載せる写真がないので、電池を取り換えたトラベル時計と、いつも渡る高橋川の銅板を撮りました。