お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

朝ドラ

家内のお気に入り、朝ドラはいま終戦直後が舞台・・・「お父さんは、闇市って知ってるの・・・」という。

小学校5年生で、学童疎開をしていた私は、10月になって疎開先の富山から東京へやっと帰れた。

子ども心に、その時東京で受けた印象は、いまも深く脳に焼き付いている。

一つは、家へ帰ったとき、奥の台所から無言で現れた母親の何とも言えない顔。

いくつもあるが、もう一つは、長兄が東京見物だといって、当時最大といわれていた新橋の闇市に連れて行ってくれたこと。
焼け野原となった駅前の一角を見て回った。

人が群がって売買しているだけだったが、ガンガン(ブリキの一斗缶)に白米の握り飯をつめて売っていた男の光景が目に浮かぶ。

ほしかったが、兄はそれを買ってはくれなかった。

飢えていたからだろう、食いもんのことは、後を引くなあ・・・


遠藤は惜しくも敗れて、もう後がない瀬戸際・・・最後の踏ん張りを見せるか、どうか。