お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

級友Tのこと

級友のTが葉書を送ってきた。先月私がM宅を訪問したとき、Mは淋しいのだろう、Tにも呼びかけていたのだ。
Tの葉書は来れなかったことの詫び状だった。

Tは今も生まれた世田谷に住んでいる。高校から慶応にいって、TBSに就職した。退職してから何をしているのかは聞いていない。
がっちりタイプの、誠実で人がよく、クラス内でけんかが起きて、暴力沙汰になると、中に割ってはいる男だった。
私とは、互いに漢文好きという共通点があったので、話し相手の一人だった。彼の書く字が漢文の先生の板書の字にそっくり似てきたのが印象にある。てっきり文学部に進むとばかり思っていたが、法学部に入った。(ちなみに、私は文学部に進んだ。)

返事を書くにあたって、学校時代、いっしょに写っている写真がないかと探したら、遠足でいった長瀞の写真に彼がいたので葉書に印刷した。

お互いに元気でいようと記した。