お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

大正の女性

今朝いちばんに訃報が入った。いまいっしょに仕事をしているYさんの母親が亡くなった。享年97歳の大往生だった。
明日通夜で明後日葬式、帰りにいつもの郵便局によって、ポケットマネーを下ろしてきた。

この方は、私も直接知っていて、この前から具合がよくないとは聞いていたが、長いこと自宅で息子夫婦といっしょに生活していたが、今年に入って入院していた。

元気な頃は口八丁手八丁で、話はするし、筆も立つし、リーダー的存在だった。それが足腰が弱ってから、その姿を見ることがなくなった。しかし頭と口はいつまでも達者で、Yさん夫婦は苦労していた。いよいよ、ボケが出てきたので、入院させざるをえなかったようだ。

根っからの百姓育ちで、若いときにつれあいを亡くされ、それからは女出一つで、野菜を作っては、振売りして二人の子どもを育てたという、骨のある大正の女性だった。

一人ひとり、教育はないが芯のある日本の母がいなくなっていく、淋しいものだ。

ご冥福を祈る。