今年の10月にオープンした鈴木大拙館に行ってきました。谷口吉生氏の設計によるこの記念館が、たびたび新聞の話題記事になるので、野次馬根性が絡んでいます。
この金沢出身の著名人については、「日本的霊性」を文庫本で買って読んだぐらい。たしか、仏教の慈悲精神を最善とし、神道に対しては批判的だったと思います。
ここは駐車場がないので、中村美術館に止め、協賛の特別展を観てから、散策路を歩いて行きました。
金沢に新しく、一見に値する名所が生まれました。
鈴木大拙館は、誕生した本多町にあります。バス停からは、引っ込んだ、分かりにくい場所です。
いっしょになった来館者の一声は・・・「迷った」
胎内くぐりを感じさせる、玄関から中に通じる廊下、正面に氏の写真一額。
靴音だけが響きます。
資料を集めた「展示空間」に掛かっている書。四角、三角、丸を好んだとのこと。
筆跡が力強い。
この建物自体も、シンプルに設計されていると感じました。
「思索空間」と称している座禅堂。内部には、座禅ができるように畳敷きの台が並べてあります。
MROの電波塔がじゃまをしています。