お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

父の日に思う

今日は父の日だとのことで、蒲焼きとメロンをプレゼントされた。一つでもいいのに、向うのお父さんのことがあって、そうしたらしい。

むかしは父の日などなかったし、第一わが父は小学2年の12月に逝ったから、親孝行らしきことは何もした覚えはない。記憶にあるのは、こわい人だったということで、便所にスリッパを落として叱られたことが忘れられない。それに兄の話では、結核、糖尿、高血圧なのに、酒飲み、かつ美食家だったという。いい思い出がなく、青春の多感な時期は、子どものままの自分を残して、一人前に育てずに逝った無責任さを恨むようになった。それ故か、中高時代は心身ともに健康ではなかった。

それがさる人から「感謝がない」と指摘されことが転機になった。幼い子どもを残して逝くのは、さぞ無念だったに違いないと考えるようにもなって、だんだん怨みは消えて行った。
それで、本人はどう思っているのか分からないが、わが息子には、できるだけのことはしてきたつもである。