お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

音羽御殿と大磯御殿

ほとんどの人はお金があると、家にかけて、広い土地に、豪華で、大きな家を建てるのが、世間の姿だろう。その代表は・・・

先日視聴した講義で、日本のトップになった、故鳩山一郎首相と故吉田茂首相の私宅が紹介された。
音羽御殿(現鳩山会館)と大磯御殿(焼失)である。前者は洋風、後者は和風という違いがあるが、共通している点があるという・・・それは、共に、広い芝生の庭とバラ園(大磯は温室)があること。

この芝生の庭では、ときに野外パーティが開かれた。ただ大磯に招かれたのは、トップクラスの限られた客人だったのに対し、音羽は、近隣の応援する人たちが集る開放された、祝賀の場所にもなったという。片やの貴族趣味に対して、庶民的だったのは政治家としての違いでもあったそう。

吉田首相は、また官邸よりも目黒公邸(現東京都庭園美術館)を好んだ。旧朝香宮邸で、アールヌーボーの館である。2階の向かって左隅の部屋が書斎で、ここからやってくる客人を観察し、値踏みしたともいう。

首相は、ここを都内の根城にし、朝めし会を開いたり、閣議もした。ここにも広い芝生の庭がある。
そこはまた、歩きながら熟考して、決断する場所でもあったという。

中味はともかく、歩きながら考えるのだけは、ちょっとわがも似たかも・・・あとはまったく関係なし。