お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

五百羅漢図

今日の芸術で取り上げられた、村上隆の「五百羅漢図」を講師は、展覧会を見るためにドーハに行った。展覧会のために新しく建てられた建物の中にあって、天地3メートル、長さ100メートルの、文字通りのこの巨大な作品は、圧倒的な迫力に満ちていたという。

この作品は、東日本大震災を正面から受け止めた芸術で、国難とも云うべき「日本人の死生観のギリギリのところが問われるような状況」に対する「救い」の可能性の芸術的表現の一つとの解釈だった。

それに、この作品は、村上自身ばかりでなく、その完全な指示のもとに、二百人にも及ぶアルバイト美大生の集団が制作したもので、クリストがそうだったように、今日の芸術は、集団による制作がなされたことは問われない。

また、いい勉強をしました。