今日視聴した講義は、都市空間の緑がテーマで、ヨーロッパの公園の話だった。
庭園が貴族階級のものだった時代から、近代社会の都市化が進行するにつれ、労働者階級のストレスを発散するいやしの場として、19世紀になって、計画的に都市に整備されたという。
また、都市の衛生環境を改善する目的もあったが、労働者がストレス発散で酒におぼれてしまう傾向を懸念した、為政者のソーシャルコントロールの意味が大きい。
パリやロンドンには、狭い日本にはない、かっては貴族階級の土地だった森を利用した、広大な公園がある。そこはすべて無料で、庶民の行楽の場所となって、現在に至っている。
また労働者階級の住宅には、必ずといっていいほど、猫の額ほどの小さな庭が設けられた。
第二次大戦中、それらの公園、庭では、野菜が花にとって代わり、食糧増産の国力に資したというのもおもしろい。
緑の恵みは大きい・・・わがも昨日は庭、今日は畑でいやされました。