お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

現況届

労済から年金を受けているので、毎年4月に現況届の提出をもとめられる。まだ私は生きているという証明をしなければならない。

市長の証明が必要なので、労済指定の書類で証明してもらうため、市役所へ行った。市民課の窓口は年度初めのせいか、混み合っていて、担当職員総出で対応していた。

やがて、私の番号札が読み上げられたので、窓口に行くと、この4月に入ったように見える若い女性職員。
私が申請書といっしょの出した労済の書類をよく見れば分かるはずなのに、ただ住民票を発行した。

そうでないことを、大人気なかったが、ちょっと声を荒げて指摘した。その声に両隣のベテラン職員が寄ってきて、新人に代わってやってくれた。

新人にとっては、おそらく初めての仕事だったのだろう。今日は客に叱られて、仕事を一つ覚えたにちがいない。

人間、苦い経験をすると忘れないものだ。