センターでのミーティングが終えてからの帰り、県立図書館が満車だったので、市立図書館に回った。
去年から視力が落ちてきたので、大活字本のコーナーへ行った。
選んだのは、高見澤潤子著「兄小林秀雄」、潤子(本名冨士子)は秀雄と二人兄妹で、田河水泡の妻となった人とは知らなかった。
小林秀雄は、私が関心を寄せてきた人物の一人だ。いろいろと裸の内輪話が書かれていて、興味深かった。
末尾に「兄は真実を探求し、真実を信じ、奇蹟を信じた」とある。そして、漱石が「則天去私」を志したと同様に自我の超克を目指した。
特定の宗教は持たなかったが、確固たる信仰の人だった。