お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

蝉とタイサンボク

蝉がやかましいと、家内が言う。私は耳が遠くなってきているので、あまり感じないが、耳のいい家内には大きく聞こえるのだろう。

泣き声の元は、お隣さんのタイサンボク・・・幹が太くて、樹液をたくさん出すのか、蝉が群がっている。

お隣は、いま空き家になっていて、同じ町内の別の家に奥さんが一人で住んでいる。先年ご主人を亡くした。
そのご主人は四国の人で、なんでも故郷では庭にタイサンボクを植えると、家が栄えるとのことで、親戚の方が送ってこられたそうだ。
今の家にあったのが、大きくなり過ぎたといって、だいぶ前にこちらに移植してきた。春には、よい香りのする大きな白花をつける。

ところが奥さんにとっては、この木が大きくなるのが頭痛の種で、一昨年わが家に出入りする庭師がかなり枝をおとした。だから幹ばかりが太い。

蝉にとっては、恰好の場所になったようだ。