お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

蝉の声

もう夏の終わりを告げるかのように、蝉の声が、この遠くなった耳にも、やかましく聞こえる。毎年そうだが、お隣に大きなタイサンボクがあって、この木に集団をなして蝉が集まる。
きっと、蝉のお気に入りの木なのだろう・・・

昨日の朝だったが、子孫をのこして力尽きたのか、命絶えた一匹が、門の敷石に横たわっていた。後はアリのエサになるだけなので、畑に葬ったが、なぜ、目立つここへ来たのか気になった。

人にも、各人各様でいろいろな死に方がある。病院で医師や家族に見守られながらの人、周囲の人間がいつとも気がつかず逝ってしまった人、災害や事故に遭遇した人、電気椅子の人・・・

人は生きてきたように死ぬという言葉がある。言ってみれば、どういう死に方をするかが、天が下した、その人の人生の評価であると思っていい。
だれしも、釈迦の涅槃を願うだろうが、好きだった兄のように、わがは二番目がいい・・・

尊敬していたH先輩、T先輩には直前の数日前に会って話を交わしたが、二人とも心では死を覚悟していたと思うが、おくびにも出さなかった。

二日前だったか、家内に呼ばれて見たら、玄関の生け花に、初めてみるバッタ・・・ネットで調べてもわからない。虫に詳しい方、教えてください・・・