お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

一瞬の判断

今日は事務所当番で卯辰山の会館へ行った。もう桜が散り始めた。花の命はあっという間だ。

10時ごろ会員のFさんがタクシーで来られた。おばあちゃんは、もう今年お年が87か8のはずだ。永年の農作業で腰が曲がり、膝が痛いといいながらも、一人で歩く。

2年前に自宅の火事で焼け出された。その火事のニュースを聞いて、私は現場に駆けつけたが、もうその時は消火後で、Fさんは煙を吸ったとかで、病院に送られていた。見舞ったところ、お元気そうだった。

火事の原因は、幼い孫が一人早朝に起きて、Fさんのするのを知っていて、自分で灯油ストーブを点火した。それが干してある洗濯物に引火したという。

まだ寝ていた家族の人は煙に気がついて避難したが、2階が寝室の孫の母の若い嫁さんが、階段を下りる途中で、思い出の写真を取りに引き返した。再び下りたときはもう遅く、煙にまかれて帰らぬ人となった。

悲しい話で、これを教訓にすると、逃げるげる時は逃げることになるが・・・

東日本大震災でも、同様のケースがあったと聞いている。

直感というか、緊急時の一瞬の判断ができるか、できないかではなかろうか?


山から採取した庭のイカリソウが咲いた。この可憐な花に山で出会うと、いよいよ山登りのシーズンが到来したと感じたものだった。