お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

親孝行らしきこと

5月の第二日曜が母の日だとのことだが、一週間早く今日は息子夫婦が家内にプレゼントをしてくれた。今年は料理屋の仕出し弁当だったので、わがもそのお相伴に与かった。

わが母は生きていれば計算上で130歳になるだろうか。中学2年の時に他界したので、親孝行らしきことは何もしていない。ただ思い出すのは、我が家は男ばかりだったので、夕食後の後片付けを末子のわががしたこと。いわば皿洗いの仕事だった。したというより、いやいやながらさせられたのだが、それぐらいだろうか・・・それにもう一つ・・・夏の終わりに死の床についていてアイスクリームが食べたいと言った。
戦後のことで物がなく、東京の大森だったが、アイスクリームを作って売っている店が一軒しかなかった。そこへナベを持ち歩いて買いに行った。家に帰ったら、もう融けてあとかたもない・・・それを匙ですくって食べて、美味しいといった・・・思い出すのもつらい話。