お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

幸せな一日

今夜は中秋の名月だそう。老体にはもう寒くてお月見どころではないが、ちょっとは眺めてみよう。いつも眺めるのは青空で、いつでも晴れてさえいればいい。仰いでいるだけで、気分がよくなる、安上がりで、いちばんのいやしである。反対に青空が見られない日は憂うつである。この北国向きでないわがが、ここ石川に住み着いてしまったのは運命のいたずらに思える。
結果的には、これでよかった。あの人ごみで、空気の悪い喧騒の東京にいたら、結婚もできず、家も建てられず、元々が弱いから、とっくにこの世から消えてしまっているに違いない。
空気がよく、静かで、山あり海ありのこの地で、今日も幸せな一日を送った。